第3章 告白
~蔵馬side~
オレは喜多島との会話の後、廊下を歩きながら最近の失踪の原因について考えていた。
「失踪者か……まさかとは思うが……最近確かに町の瘴気が濃くなっている」
するとオレの目の前に現れたのは、かつてオレに殺されかけた下等妖怪の反吐気だった。
反吐気「蔵馬ァァ殺すぜてめーを。この町はオレたちのナワバリにする!」
「反吐気…前に半死半生で『この町には近づかない』と言ったのを、忘れたか」
反吐気「殺してやるぜ、オレは貴様などおよびもつかない強~~いお方が味方についたからなァ」
反吐気はオレに復讐を宣言すると、窓ガラスを破り外へ逃亡した。
下等妖怪が一度殺されかけた相手にわざわざ報復を宣言しにくるとは……よほど強い奴の配下についたな。
なるべく闇の力は使いたくない……だがそいつが人間を欲し、この町をその狩り場に選んだとしたなら、戦わざるをえまい……
人間としてではなく、この町をしきる妖怪としてな……
麻弥「今の何?……まさかオバケ?」
「!!」
声の方へ振り向くと、そこには喜多島の姿があった。