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時の贈り物*[幽遊白書]*

第17章 受験勉強


~時音side~


お正月が過ぎ、あっという間に二月になった。

あのクリスマスの一件で、お互いの想いを伝え合い、ようやくスタート地点に立つことができた私と蔵馬。

あれから私はつまらない意地を張ることもなくなり、素直な自分を表へ出すことが出来るようになっていた。

でもたまに意地を張ってしまうことはやっぱりある。
女の意地だとか、負けたくないからだとか、理由は沢山あるけど、素直であったり意地っ張りであったり、どちらもあった方が丁度良いのだと思うようにもなってきた。

これは素直な私の気持ち。

蔵馬との仲が一日一日と深まっていき、"幸せだな~"と、そんな気持ちがいっぱいで、『もうこのまま蔵馬と毎日楽しく幸せに過ごそう♪』等とそんな幸福に満ちた考えを受け入れてくれるほど、現実は甘くない。

中学三年生の二月といえば……
そう、受験の日が目前に迫ってきているということ。

もうデート等そんな悠長なこと言っている暇ではない。

都内一有名で、勉強の出来る人の集まりの超名門進学校を、私と蔵馬は受けるのだから。

蔵馬は私立盟王高等学校を、私は私立聖皇学院高等学校を受ける。

盟王と聖皇の違いと言えば、聖皇はお金持ちの生徒が通う学校で、お嬢様、お坊っちゃまとその執事まで通えると言われている。
初等部から高等部まである大きな学校と言うわけだ。

勿論そんな頭の良い学校を受験するんだから、遊んでる暇なんてない訳で……

そして今秀一の部屋で、秀一と勉強しているという状況に至るというわけなのですが……

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