第16章 Christmas date
~時音side~
十二月二十四日。
世間はすっかりクリスマスモード。
学校も冬休みに入り、今年も私たちはいつもと変わらず、ごくごくありふれた、平和で穏やかなクリスマスを過ごしていた。
ただ一つ、違ったのは…
今年のクリスマスは、大好きな人と過ごすという予定が入っていたこと。
ぼたん「えーっと、髮よし!服装よし!持ち物は?」
「大丈夫!!」
ぼたん「よし、カンペキだねェ!」
私は出掛ける前に、家でぼたんと最終チェックをしていた。
現在の時刻は九時四十五分。
待ち合わせは十時。
秀一が神社まで迎えに来てくれる予定。
ぼたん「それにしても、お時ちゃんがデートとは…
もうスッカリ恋する乙女だねェ~~」
「デートじゃなくて、これは悪魔で付き添ってもらうだけで…
深い意味はっ」
ぼたん「そういうことにしておくさね!」
「ぼた~~ん!!////」
もう、またいつものぼたんの悪いクセ。
恋愛事となると、すぐ人をおちょくるんだから。
まあ女の子ってそういうものだけど……。