第12章 危機
~時音side~
ーーーーー………ここは…どこだろう…
目が覚めると、見知らぬ光景が目に映る。
確かさっきまで、霊界からの依頼を受けていたはず。
また邪悪な妖怪が、この町に来ているとのことだった。
私はその妖怪を倒すよう指令を受けて、感じる妖気方を辿っていた。
それで…その後は…。
そうだ…私、その妖怪に殴られて気を失っていたんだ…
やっと状況が呑み込めた私は、起き上がろうと手を動かそうとした…が、
「…あれ?」
手が動かせない…!!
手だけじゃない、足も…縄で縛られて身動きがとれなくなってる!!
「そっ…そんな…」
ーーーッガサ
「!!」
奥の方から何かの音がする。
それはこちらに近づく度に音が大きくなっていく。
敵の妖怪が、私の方へ近づいて来てる…!!
そして敵は私の目の前まで来るとそこで立ち止まった。
敵「ようやくお目覚めか?」