• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第11章 不安


~蔵馬side~


八つ手の事件から一ヶ月が経った。

喜多島から八つ手に襲われた記憶とオレへの想いを消し、彼女はいつも通り普通の生活をしている。

安心したが、もう一つの不安があった……。

時音だ。

あの夜の次の日、朝学校へ行くため家を出たら丁度時音と会った。

オレは気まずさに何と声を掛けたらいいのか戸惑っていると、彼女は「おはよう」と言ってきた。
しかも…笑顔で…。

登下校も前のように一緒になって、まるで何事もなかったかのような日々が続いていた。

ーーーーーーオレは、どうすればいいんだ……

自分も時音に気持ちを伝えればいいのか、それとも彼女のためだからこそ…今のままの関係でいいのか…。

考えれば考える程時間が経っていき、気づいたら一ヶ月もの月日が経っていたというわけだ。

/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp