第8章 心の繋がり
~時音side~
今から一年半ほど前のこと…。
一年生から二年生に進級し、新しいクラスが発表される。
私のクラスは四組。
秀一は一組だった。
一組と四組って…一番教室から距離がある…
「……でっでも、私と秀一は幼馴染み!!
家も近いし、学校の登下校だって同じだから大丈夫!!」
そう安心していた私は甘かった…。
二年生になって一ヶ月ほどが経った。
最近、秀一の様子がいつもと違う。
学校の行き帰りも一緒で、今まで通り他愛ない話をしながら過ごす私たち。
だけど最近の秀一は余り目を合わせてくれないし、話していても全然楽しそうじゃない。
どうしてかしら…。
そんなことを考える毎日が続いていた。