第7章 救出
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時音たちが八つ手の元へ向かっている丁度その頃、蔵馬と飛影は八つ手のいる廃工場へ到着しており、八つ手と鉢合わせていた。
飛影「もう一度だけ聞く、貴様が喰った氷女-コオリメ-の名前を言え」
八つ手「さあなァ、何て言ったかな…くくく」
蔵馬「今日女をさらったな、彼女はどこだ!!」
八つ手「ほお…あのコの知り合いか?よーしヒントをやろう」
すると八つ手は頭の右側についてある右手に、膝下で切れた足を蔵馬に見せつけながら言った。
八つ手「これ、な~~~んだ?」
とたん蔵馬は怒りと鳥肌が一気に身体中に駆け巡り、武器化した植物を持って八つ手に襲いかかった。
蔵馬「貴様ァーーー!!」
それに続いて飛影も八つ手に攻撃する。
しかし、攻撃はなかなか当たらず苦戦する一方だ。
―――バラバラに攻撃してもダメだ!!
二人は一斉に八つ手に襲いかかる…と見せかけ、飛影が姿を消した。
八つ手(む!?消えた!!奴の後か
―――と見せかけて………ひとり跳んでいる!!)
蔵馬「はァ!!」
蔵馬が八つ手に攻撃を入れる。
八つ手「貴様らの考えなど、全てお見通しよ!!」
八つ手が飛影の顔に攻撃を入れた……そう思いきや…
パカ…
八つ手「!?人形!?おとりか!!」
八つ手が攻撃したのは飛影ではなく人形だった。
蔵馬が横から、飛影は上から同時に襲いかかる。
八つ手「しまっ…」
ザシュッ……
八つ手の首と腹が同時に切り離された。