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時の贈り物*[幽遊白書]*

第36章 安息


~時音side~





灯夜のワープによって無事学校の外へ脱出することに成功。

取り敢えず公園に移動した私達はこれからどうするかを話し合っていた。

灯夜「僕や時音の家だとここから二駅先だから、移動するのは大変だと思う」

螢子「あたしの家は近くに交番があるので、あまり動き回らない方がいいと思う」

ぼたん「なにより螢子ちゃんの家には、両親がいるからねぇ」

霊界に連れていくわけにもいかないし…。螢子ちゃんを"こっちの世界"に関わらせたくない。

こういう事に適している人といえば…。

「あ、あの人の家なら」









向かった所は桑原の表札がある一軒家。そう、和真君の家だ。

この家の人達なら霊とか妖とかに適性がある人達だけだから大丈夫かも。

螢子「ここって桑原君の家ですよね?大丈夫なんですか?」

「えぇ。螢子ちゃんが思ってるような事にはならないわ」

螢子「え?」

インターホンを押し暫く待っていると、ガチャリとドアが開き、中からタバコを加えた女性――和真君のお姉さん、静流さんが出てきた。

静流「あら、時音ちゃんに…螢子ちゃん?珍しい面子だね」

「どうも、静流さん」

静流「にしてもアンタ達ボロボロじゃない」

「アハハ…。えっと、急で悪いんですけど、お邪魔させて頂いてもよろしいですか?」

静流「なに遠慮がちになってんの。皿屋敷中の騒動かなんかに巻き込まれたんでしょ?その様子だと」

やっぱりわかってたか…。
流石、静流さんはいつでも察しがいい。

静流「ほら、疲れたでしょ。入りな」

「ありがとうございます」
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