第33章 選考会
桑原「こりゃ……中に浮いてる…!?」
幽助「言ったろーが。コイツは霊界案内人で、時音はこれでも緋神子っていう一族の狐の妖怪。ぼたんはオレに霊界探偵の指名を押し付けた張本人だ」
桑原「何だかよくわからんが…とにかくこの姉ちゃんは、浦飯の彼女じゃねーってことだな?
結婚を前提に付き合ってください!」
ぼたん「……は?」
ぼたんの両手を握りながら、熱演し始める桑原。
そんな彼を見ながら、時音は幽助に耳打ちする。
「ねぇ、幽助。和真君て、いつもあんな感じなの?」
幽助「んなことわかんねェよ」
「お友達じゃないの?」
幽助「ったりめーだろ!」
(そこまで否定することないのに)
すると背後から気配がする。後ろを見れば幻海の姿があった。
ズカズカと四人のいる所へ来ると、未だぼたんに熱演中の桑原の頭をガツンと殴った。
幻海「お前ら試合を放棄する気か。失格でいいならそこにいろ!」
四人は慌てて会場へ戻った。