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時の贈り物*[幽遊白書]*

第33章 選考会


数分程二人で話し合い、第四次審査は実戦という事になり、一同は闘技場にいた。

闘技場の中は真っ暗で周りは何も見えない。
一回戦はこの闇の中で戦うとのこと。
道具、武器の使用あり。相手を倒して戻ってくることのみだそうだ。

「おばあちゃん、組み合わせのクジ、出来ました」

幻海「うむ。さて、それじゃ組み合わせを決めるか……んー。
おっと、そういやまだ八人の名前も知らないね。自己紹介してもらおうか」


***


一応、一通りの自己紹介が終わり、ようやく組み合わせが決まった。
一戦目は、黒田VS風丸。
会場全体が暗い為、幽助達からは何も見えない。

幽助「くそっ、何をやってるのかわからねェ」

桑原「殺し屋のヤローが押し気味に戦ってるぜ」

幽助「ゲッ、お前見えんのか?」

「違うわ。霊感を働かせるのよ。そうすれば、別に見ようとせずとも大体身体で感じることができるの。まぁ、見たいなら霊気を辿るのもありだけど、今の貴方じゃ無理ね」

幽助「身体で感じる?どうやんだよ」

「それくらいは自分で考えなさい。感じ方は人によって違うし、それに幽助には言葉で説明してもいまいち理解できないでしょ」

幽助「なんだよそれ…」

その時、まばゆい光の後に、大きな音が会場中に響き渡る。
幽助は、その光の攻撃が何なのかと考える前に、思い当たる技が頭によぎった。

「彼の霊気、すごい威力ね」

幽助「霊気の塊…。やっぱり霊丸か?」

「これは…「原理は同じだよ」

幽助「この声はっ!」

時音が今の技について説明しようとした時、外から聞き覚えのある声がした。
その声に反応した幽助と時音は、顔を見合わせ外へ掛け出した。
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