第28章 邪眼師・飛影
~時音side~
あの暗黒鏡の事件から一夜が過ぎ、私は今学校の昼休みを過ごしているところ。
結局私は何度もぼたんに宥められ、一度蔵馬へのイライラを抑えたけど…
「…やっぱりイライラする」
灯夜「どうしたの?そんな怖い顔して…」
家から持ってきたお弁当をラウンジで食べながら灯夜と昼休みを過ごすのが私の日課。
今はその最中で、私はお弁当を食べながら昨日のことを考えて一人で怒っていた。
そんな私に事情を知らない灯夜が不思議に思うのも無理ない。
「……実は」
私は昨日のことについて、一つ一つ灯夜話していった。
灯夜はその間無言で私の話しを聞いてくれた。
話し終わると、灯夜は飲んでいた紅茶のティーカップをカチャリと皿の上へ置き、口を開いた。
灯夜「確かに蔵馬の気持ちもわからないことないけど……時音が怒るのも無理ないと思うな」
「でしょ?」
灯夜「でも、蔵馬も戸惑ってたんじゃないかな?どちらが正しいのか…
もしくは気づいていたのかもしれないね…悪いと解っていながらやるしかなかったんだよ」
確かにそうかもしれない…
けど、だからって…