• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第22章 初の指令



妖気計で強い妖力を探し当て、着いた先は森林だった。

そこから確かに強い妖力を感じる。

「あ!」

ぼたん「どうしたんだい?」

「幽助よ、剛鬼と戦ってる」

ぼたん「ホントだ!」

でもやはり相手の方が一枚上手だ。

どんなに幽助がケンカに強くても、本物の妖怪が本気を出せば手も足も出ないのは当然の事。

剛鬼から何度か攻撃を受け、もう立ち上がれない程かなりダメージを受けている。

ここは一旦引き上げるのが吉ね。

「ぼたん、私に合わせて」

ぼたん「え?」

「ねェ、誰かいるのー!?みんなこっちへきてー人がいるよー」

ぼたん「(な、成る程…)そこの人!私達と一緒にキャンプで遊びませんか?」

「早く早く!こっちに人がいるのよ!」

私とぼたんの芝居は上手くいったようで、剛鬼は人に見つからないために、幽助にはとどめをささずに行ってしまった。

ぼたん「幽助!!」

私達は急いで倒れている幽助に駆け寄る。

ぼたん「幽助!しっかりしとくれ!!」

「大丈夫、気を失っているだけ。ちゃんと休ませれば直ぐに目覚めるわ」

ぼたん「本当かい?よかったよ~」

フゥーと胸を撫で下ろすぼたん。

でも、ここに剛鬼がいたってことは……まさか蔵馬も近くにいるんじゃ…!!

「ぼたん!」

ぼたん「なんだい?」

「悪いけど幽助をお願い。私、行くとこあるから」

ぼたん「えぇ!!ちょいと、お時ちゃん!!」

ぼたんの声も無視し、私は感覚を鋭くして蔵馬の妖気を探っていく。


蔵馬…お願い!近くにいて……



/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp