第22章 初の指令
ぼたんは机をバンッ!と叩きながらコエンマ様に問いたてている。
ぼたん「三人ともとてつもなく強い妖力の持ち主です、今の幽助じゃ返り討ちに合うに決まってます、幽助を殺す気ですか!?」
「ぼたん落ち着いて」
コエンマ「わしだって、幽助には小さな事件から担当させて、霊パワーが成長するのを見守るつもりだった。
だがこの事件に関しては時間がないのだ」
ぼたん「時間がないったって、少しくらい訓練を積ませる事だって出来るてしょう?」
「そうですよ。解決期間はそう少なくはないはずでしょう?せめて基礎能力を上げるだけでも出来るハズです」
コエンマ「一週間でどんな訓練が出来る!?」
「「一週間!?」」
「事件解決まで一週間の猶予しかないんですか!?」
ぼたん「一体どうして…」
するとコエンマ様は両手で頭を抑えながら、震える声で言った。
コエンマ「一週間経つと…親父が出張から帰ってくる」
「「Σ!!!!!!」」
ぼたん「エンマ大王様が」
コエンマ「もし親父が戻ってきて、三つの宝が盗まれたことを知ったら…」
ぼたん「もしかして私達、こっぴどく叱られますか?」
コエンマ「それどころじゃない。親父が怒ったら人間界にまでとばっちりがいくぞ」
「そんな身勝手な……」
コエンマ「地震なら関東大震災クラスかそれ以上。もしかしたら富士山の爆発だってあり得るぞ」
ぼたん「ひええ」