第20章 自己紹介
「けど、陰陽師って聞いてもあんまりよくわかんねーんだよな…。すごいってのは知ってるけど…」
時音「まぁ普通の人からしたらしっくりこないのも当然ね。
陰陽師とは、古来より陰陽五行説に基づいた信仰によって占術術祭祀を行ってきた占いの専門家。
暦・天文・地理・遁行を司り、呪法により予知予言を行うだけでなく、あらゆる災厄を退け、魔障をも降伏させる力を持つ呪術師なの」
「成る程な…」
時音「緋神子族は霊界と友好条約を結んでいて、だから私は霊界探偵ができるまで、人間界で霊界の指令より妖怪たちを退治してたってわけ」
「まぁ大体のことはわかった。けどよ、オメーはなんで人間界に来たんだ?」
時音「そっ、それは…」
ぼたん「フフ。お時ちゃんね、好きな人のためにわざわざ未来予知までして人間界で待ち伏せしてたのさ」
時音「ちょっ、ぼたん!!//それに待ち伏せって」
好きな人?
てことは…
「お前彼氏いんのか?」
時音「うん…//一年程前に恋人になった。それまでは人間の幼馴染みとして一緒にいたわ…彼も妖怪なの。今は事情があって人間の姿で、人間として生きてるけど」
「ふ~ん…」
まぁ時音みたいな女なら彼氏くらいいるだろーなァ、美人だし
コイツの彼氏は幸せ者だな、時音みたいなヤツが幼馴染みで…
オレの幼馴染みも時音みたいな優しい女だったら良かったのに!
ぼたん「あっ!そういえばねお時ちゃん、幽助にも幼馴染みの女の子がいるんだよ!!」
「おいぼたん!!オメー何余計なこと言ってんだよ!!」
時音「へー、どんなコ?」
ぼたん「成績優秀、スポーツ万能、人望も厚いと三拍子でよくモテる!!」
時音「へ~名前は?」
頼むからそれ以上話を盛り上げんな!!
ぼたん「雪村螢子ちゃんってコだよ」
時音「え…」
「ぼたん!オメーなァ!!」
ぼたん「照れない照れない」
「照れてねー!!」
ったくぼたんのヤツ何でもかんでもしゃべりやがって!!
そのままぼたんと言い合いしていたが、やけに時音が静かなことに気づいた
「時音、どうしたんだよ?」
時音「私、雪村螢子さんと知り合いかも」
「「えーーーーー!!」」