第3章 「新たな仲間」
「遊騎?」
はっきりとした声で、來美は遊騎の名前を呼ぶ。遊騎は、良かった…と呟きながら寝ている來美に抱き付く。
「良かった……。無事で……。」
「心配かけたね、助かったよ。遊騎。ありがとう!!」
來美は、満面の笑みで遊騎にお礼を言う。咄嗟に、顔を上げる遊騎。そして、お互いに惹かれてあうように顔を始めとする近付かせ、唇と唇が重ね合う。
お互いの気持ちが同じだったため、言わなくても分かる。お互いに…好きという感情を持っていた。
やがて、お互いにすぐに離れるとやはり顔は少し赤かった。
「これからも宜しくな、來美。」
「宜しく、遊騎。」
そして、お互いにニコリと笑うのだった。來美は、どうして此処にいるのか遊騎に問い掛けると、遊騎は丁寧に説明してくれた。
どうやら、意識がない状態で倒れていた所を遊騎に助けてもらった。來美から傷は一切見つからないというので、無傷で済んだ。
來美は、そこで人見に会ったと遊騎に説明をした時、遊騎は驚いた表情を見せていたがやがて真剣な瞳と変えて聞いていたのだった。
「ホンマ良かったわ。來美が無事で…。でも、1番は何を考えてやろうな…??」
「分からない。けど、今から人見がやろうとしていることは、国の問題になっている。早く人見を止めないと……。」
「せやな……絶対に、止めたるよ…。」
遊騎と來美の瞳は、強い意志が芽生えていたのだった。