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もう1人の存在[CODE:BREAKER]

第3章 「新たな仲間」


人見は、一瞬だけ悲しそうな表情を見せた。來美は、その表情を見た瞬間、動きが止まった。その一瞬の隙に、來美との距離を縮める人見。


それに気付いた來美は、慌てて風を作り人見を吹き飛ばす。人見は、身軽にかわし電撃を身体に纏う。


その瞬間、來美は人見に向かって背後に作ってあった大量の剣を飛ばし始める。人見は、余裕に全てをかわす。


その隙に、來美の左手に作ってあった剣を思いっきり握り締め人見に斬り掛かる。人見の電撃と來美の剣が激しくぶつかり合う。ジィィーッ!と激しい電撃が発する。


「人見ッ!貴方という人は!!信じてたのに、信じてたのに……ッ!!!なんでよッ!?」


來美の荒々しい声が人見の耳に入ってくる。人見は、複雑そうな表情を浮かべて、來美の言葉をしっかりと聞いていた。一度、人見は目を瞑るがすぐに開かれ、電撃が増す。


軽く來美を吹き飛ばすが、体勢をすぐに元に戻す來美。人見の右手には、電撃が集まって、上から下へと振り下げる。


その瞬間、來美に向かって電撃が上から下へと落ちていく。來美は、それを全てかわし人見から距離をおく。


やがて、大量の氷の刃を作り出し人見に向かって投げつける來美。人見は、電撃で全て氷の刃を破壊する。パキーンッ!と綺麗な音を出しながら氷は砕け散っていく。


しかし、來美はこれが目的だった。粉々になった氷の刃は人見の視界を塞ぐ。それに、気付いた人見は、表情を少し変える。どうやら、驚いたみたいだ。


その隙に、來美は人見の背後に周り、斬り掛かる。左から右へと振るが、人見の髪の毛を少し斬る程度だった。瞬発力が、人見の方が上だったのだ。來美は、思わず舌打ちをする。
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