第3章 「新たな仲間」
その様子を大神は、呆れた表情をしながらやれやれ…と呟くように言っていたのだった。桜と大神、それに來美を含めたメンバーは、近くの公園で話始める。
桜は、複雑そうな表情を浮かべながら來美に質問をする。
「來美ちゃんも大神と同じ、コードブレイカーなのか??」
桜から出た言葉に、コードブレイカーという単語に、驚く來美はやがて桜に微笑みを見せながら、コクリと頷く。
「そうですよ。コード:00です。」
「そ、そうなのか……。」
桜の瞳には、左右に揺れていた。その光景をしっかりと目に捉える來美。其処で、大神から聞いた話によると、人見は『珍種』である桜の事も狙っていると聞かされる。
大神には、そうですか…と呟きながら返事をする來美。來美は、人見の事を考えていた。人見は、一体何を考えているのか…と。しかし、今の状態では何も思いつかない。
人見がやろうとしている行動も來美には、分からないのだった。そこで、來美と大神、そして桜と別れるのだった。
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そんなある日の事、いつも通りに來美は人見が何処にいるのかを探していたが、手掛かり一切なし。その時、突然とスマートフォンが鳴り出す。
其処に書かれていたのは、『エデン』と表していた。來美は、不思議に思いながら人気のない場所に出て、電話に出る。
「もしもし?」
『大変だ、コード:00!総理が誘拐された!!』
『エデン』から聞いた言葉に、茫然となる來美。どういう事か?と質問をすると、コードブレイカーは全員、桜小路の所に集まっていなかった状態だと言う。
恐らく、その隙に総理である藤原を誘拐したと思われる。