第3章 「新たな仲間」
來美は、不思議に思いながら、なんで?と遊騎に質問をする。
「來美は、今、一番に狙われているからや。俺が、守ったる!!」
遊騎の瞳は、強く輝いていた。其処から感じ取る強い意志。來美は、その遊騎を見てクスと笑い、遊騎に向かって分かった…と答えるのだった。
やがて、遊騎は來美の両親と真剣に話して暫く、学校を休む事の了解を得たのだ。ある意味これも、遊騎のお陰だという。
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そんなある日のこと、來美は用事があって街中を歩いていると、其処には大神の姿があった。大神の隣には、髪の長い女子高校がいた。
『エデン』が言っていた『珍種』の子だろう
とすぐに分かった來美は、大神に近づく。
「おはようございます、零さん。」
「………おはようございます。」
來美が大神に挨拶をするとき、來美は笑顔で言うがどうも大神は一瞬だけ、顔を歪めていた。よほど、嫌だったみたいだ。
「大神、知り合いなのか??」
「まぁ……そんな所です。」
「おはようございます、私は龍河來美です。宜しくお願いします。」
「宜しくなのだ!來美ちゃん。私は、桜小路 桜だ!!」
桜は、元気よく來美に挨拶をして握手を求める為、手を伸ばす。來美は、クスと笑い手を出して、お互いに握手をするのだった。
「遊騎君が言っていた幼馴染とは、來美ちゃんの事だったのだな!可愛くて仕方ないのだ!」
「え?あの、遊騎から聞いてたんですね、桜さん。」
桜は、そんなことを言いながら來美に飛び付きそのまま抱き付く。そんな状態で、來美は驚きながらも桜を受け止めるのだった。