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もう1人の存在[CODE:BREAKER]

第3章 「新たな仲間」


「人見の計画、それは私を暗殺する事だった。そして、昨日の晩…実行されようとしたときにバレてしまい…そのまま人見は消え去った。」


藤原は、ただそれだけだ。と來美に伝える。その言葉を未だ信じられない為、來美は茫然と藤原の話を聞くしかなかった。


「…う、そ………だ………。」

「嘘ではない。メールを見ただろ?お前の次の任務は、『人見を排除』する事だ。」


藤原の言葉に、重くのし掛かる。やがて、來美は、はい…と小さく呟くように言って頷く。その後、來美は1人で『エデン』が用意してある部屋へと引きこもる。そう、人見の事を考えていたのだ。


──人見は、本当に総理の暗殺を計画してたのかな??


來美は、藤原の言葉を疑っていた為、ソファーに座っていて深く考えていたのだ。來美は、目を瞑り人見と共に過ごしてきた事を思い出していた。最初に、コードブレイカーとして協力しながら一緒に戦ってきたのは、人見だった。


「人見……これは貴方が望んだ事なの?」


來美の言葉は、空気へと変わり誰にも伝わらない。暫くして、外は暗くなって夜へと変わった。來美は、重い体を持ち上げるように立ち上がり部屋を出るのだ。そう、自分の家に帰るのだった。外に出て、川沿いを歩いていると其処にはあの人見の姿があった。來美はその姿を見るなり、足を止める。人見は、來美の存在に気付き見るのだった。


「やぁ、その様子だと…私を排除しろっという命令が来ただろ?」

「……………そうだよ。」


來美の言葉に、人見はそうか…と呟くように言ってから夜空を見上げる。人見から一切異能の力を使い攻撃してこよう気配が全くしない。それは、來美が感づいていた。
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