第3章 「新たな仲間」
しかし、『異能者』という事でそう簡単には、死んでくれない。大神の攻撃をかわすのだった。すると、遠くから4人の仲間らしき人物が合流してきた。思っていた以上に、人数が集まっていたのだ。
「こりャ……結構人数がいるみたいだナ……。」
刻は、そんな風に呟いていた。來美は、ジッとその人数を見ていた。そして、彼女の周りに無数の剣がゆっくりと現れる。
「行くんか?」
遊騎の言葉に、頷く來美。そして……一気に剣を放つ。不意を取られてしまった『異能者』達は、とても慌てていて來美の攻撃に当たった者は、光に包まれて消えていく。
「な、なんだ?!?!どっから、出てきた!!?」
『異能者』達の慌ててぶりに、思わず笑う刻だった。
「そんじゃあ……ちゃちゃと終わらせますカ…。」
刻は、そんな事を言って能力が発動する。人見達の連携で、あっという間に『異能者の排除』が終わった。來美の心の何処かでは、仲間が居た方が良いと思っていた。自然に、來美の頬をが緩んでいく。遊騎は、來美の頭を優しく撫でるのだ。
「やっぱり、來美は笑ってた方が、いいで~。俺も、來美の笑顔を見れば、元気が出るで…。」
「………そうだね。ありがとう、遊騎。」
「いいよナ~…。幼馴染っテ……。」
折角、遊騎と來美の間には暖かい空気が流れていたにも関わらず、刻が口を挟む。その事に、不機嫌な表情をする遊騎。空気を読めという顔をしていた。
「任務は、終わったみたいだな。お疲れさん~。」
人見は、皆に声を掛ける。今日の任務はこれで終了となった。人見が、この任務を総理に伝えたると言ったので、報告は人見に任せる來美。