第3章 「新たな仲間」
チームは…人見、泪、平家、大神のグループで、來美、遊騎、刻のグループとなった。刻は、來美と一緒になったのかとても、喜んでいた。
「來美ちゃん、宜しク!!」
「4番、抜け駆けは許さんでぇ~…。フォローは、任せてな。」
「遊騎に刻…。うん、宜しくね。」
來美にとっては、こんな大勢で任務に行うのは、初めてであった。任務では、人見とは何回かやっていたが……來美の心の何処かでは、皆と仕事ができるのは喜びで一杯だった。
場所は、近くの競技場でやるみたいだ。あそこなら、広くて戦いやすいというのだ。それぞれ頷いて行動に出るのだった。囮は、人数が多い人見達だった。來美達は、気配を消して隠れていた。
よく見ると競技場に何人かの人が集まっていた。5~6人だと確認する來美だが、油断は出来ないと思い警戒を高める。人見は、その人達に話しかける。
「お前達、こんな所で何してるんだ?」
「あぁん?アンタらには、関係ねぇよ。」
リーダーシップみたいな男が言ったが、平家はクスと不気味に笑い言った。
「少なくとも、私達と貴方達は関係ありますよ。『異能者』ならばね……?」
『異能者』という言葉に、皆は顔を真っ青にさせるが、リーダーシップは何も変わっていない。それどころか、余裕の笑みを浮かべる。
「なるほど、同士だったか。なら、話は早い。俺達と仲間にならないか?」
まさかの仲間に勧誘を求める男。しかし、誰も頷くことはない。寧ろ、警戒をしていた。そして、大神の左手には青い炎が纏始める。
「誰がアンタの仲間になるか……。目には目を…歯には歯を……悪には悪を!」
大神は、一人目の異能者に攻撃をする。