第3章 「新たな仲間」
ロスト状態の時は、家には帰らず『エデン』が用意してくれた部屋で治るのを待っていた。ロストから解放されて、久しぶりに家に帰宅するのだった。
家に帰ると、心配していた家族3人がいた。数秒、重い空気していたがやがて、兄の一言に空気が軽くなるのだった。
「たくぅ、バイトで倒れて先輩の家に泊まっています。って聞いた時は流石に焦ったが、お前の事だから、死なねぇな!」
「な、何それ!!死んでも良い言ってるの!?」
「ちげぇよ。まぁ、いいか!お帰り~。」
兄は、ニカッ!と笑い乱暴に、來美の頭を撫でる。來美は、何するんだ!と騒いでいたが、しかしとても暖かい空気が流れ始めた。來美の父や母もやがて笑い出すのだった。
そして、スマートフォンを見ると一通のメールが届いていた事に気が付いた。開くと『エデン』と書かれていた。來美は、やはりと呟いていた。その内容は、今夜集合のメールだった。
來美は、溜息をして自分の部屋に向かった。机の上には、学校からの宿題などが置いてあった為、早速來美は取り掛かる。そして、夜になって、來美はこっそりと家を抜け出して『エデン』に向かった。
其処には……人見、平家、遊騎、刻、泪、大神が居た。コードブレイカーの勢揃いだった。人見は、よっ!と声を掛けて遊騎は、ムギュと來美に抱きつく。それを見て慌てる刻。平家、泪、大神は呆れた表情をしていた。
「全員揃った所で、説明を始める。」
人見の一言に、皆は真剣な瞳へと変わる。今回の任務は……『異能者の排除』だった。どうやら、集団を作り無関係な人々を誘拐及び殺しているみたいだった。人数も多いようで、挟み撃ちをするみたいだ。