第3章 「新たな仲間」
來美は、遊騎に言った。
「さてと、私もそろそろ動かないと…。だから、遊騎一旦、放してもらえない?」
遊騎は、來美からゆっくりと離れる。どこか、寂しそうな表情をしながら………。
「來美……あまり無理せんほうが……。」
遊騎の心配そうな声が、來美の耳に入ってくる。來美は、大丈夫大丈夫と言いながら、ベッドからガタッと見事に落ちた。
遊騎は、慌てて來美に近づく。
「來美、大丈夫か!?」
「いてて…。まぁ…大丈夫かな……。」
えへへと笑いの表情をしながら遊騎を見る。遊騎は、溜息をしてひょいと來美を持ち上げる。
いきなりの出来事で、來美は驚いていた。
「なっ!?遊騎っ!?」
「大丈夫や、來美。心配せんでも、俺が來美の面倒を見る。」
遊騎は、はっきりとした口調で言った。來美は、諦めたかの表情をしながら溜息を漏らす。
その後、來美は行きたい場所を遊騎に言って、移動する事となった。
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來美が、行きたかった場所というのは、『エデン』が用意してくれていた部屋だった。
遊騎に、部屋の場所を教えて入る。部屋に入り、遊騎はソファーに來美を下ろす。
「…遊騎、ありがとうね………。」
「気にせんでええよ。隣ええか?」
遊騎は、來美に許可を得る。來美は、頷くと遊騎は來美の隣に座る。
「全て……『エデン』の仕業か………。見事に罠に引っ掛かったよ。」
來美は、苦笑しながら人見の言葉を思い出しそんな風に呟いていた。遊騎は、ソファーにもたれかかり、天井を見上げて言った。
「俺達の所には、『謎の異能者が、総理を狙っているから、至急捕獲せよ。』っという、連絡が来たんや。」