• テキストサイズ

もう1人の存在[CODE:BREAKER]

第2章 「コードブレイカーの対立」


「来たで、來美。大丈夫そうでも、なさそうやな…。」


少し困った表情をしながら來美の横にある椅子に座る。來美は、苦笑をしながら遊騎に質問をする。


「遊騎、その袋は何?」

「これ?…あぁ。來美のお見舞い品や。」


遊騎は、そんな事を言いながら袋の蓋を開けてモゾモゾと取り出す。其処から出てきたものは………。


「にゃんまるのぬいぐるみや。來美にあげるで~。」


そう、遊騎の大好きなにゃんまるだった。それもかなり大きいぬいぐるみ。抱き枕ぐらいあるサイズだ。


來美は、クスと笑いにゃんまるのぬいぐるみを受け取り隣に置く。


「ありがとう、遊騎。とても、嬉しいよ。」


來美は、遊騎にお礼を言うと遊騎は、少し頬を赤く染まる。でも、とても嬉しそうな表情だった。


遊騎は、來美の頬に手を伸ばし触れる。そして、ペタと何かを貼る。


「にゃんまるシール、元気でるで。」


來美は、クスクスと笑った。そして、ありがとう、と來美は遊騎に伝える。來美と遊騎の会話は、夕方まで続いた。


夕方になると、遊騎は來美の家を出た。肝心な來美は、スマートフォンを確認する。そしたら、一通のメールが来た。


相手はやはり……『エデン』からだった。來美は、溜息をして夜中に家を出る事にした。


───────────────
──────────


ようやく、外が暗くなり夜を迎えた。來美は、フード付のコートを着て家を出た。


そして………『エデン』の場所へと向かうのだった。だが、其処で來美が予想だにしない出来事が起こるのは、まだ知らなかった。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp