第2章 「コードブレイカーの対立」
「来たで、來美。大丈夫そうでも、なさそうやな…。」
少し困った表情をしながら來美の横にある椅子に座る。來美は、苦笑をしながら遊騎に質問をする。
「遊騎、その袋は何?」
「これ?…あぁ。來美のお見舞い品や。」
遊騎は、そんな事を言いながら袋の蓋を開けてモゾモゾと取り出す。其処から出てきたものは………。
「にゃんまるのぬいぐるみや。來美にあげるで~。」
そう、遊騎の大好きなにゃんまるだった。それもかなり大きいぬいぐるみ。抱き枕ぐらいあるサイズだ。
來美は、クスと笑いにゃんまるのぬいぐるみを受け取り隣に置く。
「ありがとう、遊騎。とても、嬉しいよ。」
來美は、遊騎にお礼を言うと遊騎は、少し頬を赤く染まる。でも、とても嬉しそうな表情だった。
遊騎は、來美の頬に手を伸ばし触れる。そして、ペタと何かを貼る。
「にゃんまるシール、元気でるで。」
來美は、クスクスと笑った。そして、ありがとう、と來美は遊騎に伝える。來美と遊騎の会話は、夕方まで続いた。
夕方になると、遊騎は來美の家を出た。肝心な來美は、スマートフォンを確認する。そしたら、一通のメールが来た。
相手はやはり……『エデン』からだった。來美は、溜息をして夜中に家を出る事にした。
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ようやく、外が暗くなり夜を迎えた。來美は、フード付のコートを着て家を出た。
そして………『エデン』の場所へと向かうのだった。だが、其処で來美が予想だにしない出来事が起こるのは、まだ知らなかった。