第2章 「コードブレイカーの対立」
夜になり、來美は『エデン』の仕事で、動き出す。場所は、人気のない路地裏。そこには、何人もの男達が集まっていた。
『エデン』の言っていた者達だ。來美は、深くフードを被り直し、男達に近づく。男達は、來美に気付く。
「なんだ?テメェー……。俺達に何の用だ?あぁん?」
男は、來美の胸倉を掴む。來美は、右手に光の力を集めて男に向かって、当てる。見事に当たり、男は吹き飛び光に包まれ消えていった。
男達の顔色が、変わった。來美は、沢山の剣を出現させ構える。
「『エデン』の命で、貴方達を始末します。」
男達は、武器を構えようとした時、その隙を見逃さず來美は、剣を飛ばす。そして、剣は次々と男達は襲う。
あっという間に、始末を終える。來美は、息を吐き引き返そうとした時……。大きな物が、次々と來美に襲い掛かってきた。
來美は、息を呑み込む。來美は、咄嗟に氷の壁を作る。そして、その物を防ぐ。
「へ~、なかなかやるじゃン。」
楽しそうな声が、聞こえてきた。來美は、まさかと思い飛んできた方向を見る。やはり、そこにはあの刻がいた。
更に、これだけではない。光の縄が見えてきた。來美の周りを囲うとした時、來美は時間をゆっくりとする。
それを利用して、來美は縄の隙間からすり抜ける。そして、離れる。
「まさか、時間までもが………。貴方は、何者ですか?」
そう光の縄を操っていたのは、平家だった。來美は、黙っていた。そして、後ろから忍び寄る影が見えた。
來美は、光の壁を作り更に防ぐ。影を操る者は、ただ1人。それは、泪だった。
そして、上から音を使ったモノが來美を襲う。また、氷の壁で防ぐ。そう、音の異能を使う遊騎までもが来た。
來美を囲う状態となっていた。
「あんさん、誰や?顔を見せてみん?」
遊騎は、鋭い瞳で來美を見る。來美は、更に息を呑む。それでも、來美は黙る。
バレてしまったら終わりだ。