第1章 「コード:00の存在」
朝食を食べ終えて、家を出るのだった。場所は、この前行ったカフェ店で、集合だ。
來美は、走ってそのカフェ店に着くと、遊騎が立っていた。遊騎は、來美を見ると微笑む。
「お待たせ!待った?」
「いいや、俺もさっき着いたとこや。」
「そうなんだ、それで何処に行くの?」
「にゃんまるゲットするから、今からゲーセンに行こうや。」
にゃんまると言葉を聞いて、來美はクスクスと笑う。どうやら、遊騎はにゃんまるが大好きみたいだ。遊騎は、來美の右手を掴み歩き出す。
來美は、その様子を静かに見守っていた。そして、ゲーセンに着くなり、遊騎はUFOキャッチャーの前に立つ。
やはり、グッズはにゃんまるだった。早速、お金を入れて始める。來美は、その様子を見守っていた。
見事に、遊騎はにゃんまるをゲットした。すると………。
「なぁ、來美。あんさんは、何が欲しい?」
「へっ?」
いきなり、話を振られたので來美は不思議な声を出す。遊騎は、微笑みで來美の頭を優しく撫でる。
「なんでもいいで?にゃんまるでもアクセサリーでも。暫く、來美の側におらへんかったからな。」
そして、何処か遠くの方を見る遊騎。來美は、クスと笑い言う。
「じゃあ………お言葉に甘えて、お揃いの物が欲しいな。」
遊騎は、お揃い?と声を出して首を傾げる。來美は、頷いた。遊騎は、笑い言う。
「わかった。俺のオススメの店で、買うで。」
「うん!」
來美は、元気よく頷いて遊騎と共に、その場所を目指す。といっても、すぐ近くだった為、早くその店に着いた。中に、入り遊騎の後に付いていく。
エレベーターに乗り、3という数字のボタンを押す。3階に、着きエレベーターを降りて、右に曲がるとアクセサリー店に着いた。
「ここの店なら、ペアのアクセサリーが大量に売ってるで。」
「うん!遊騎、一緒に選ぼ!」
そう言いながら、來美は遊騎を引っ張りその店に足を踏み入れる。