第1章 「コード:00の存在」
遊騎は、良かったとそう言ったのだった。
「遊騎とその子は、知り合いなのか?」
「俺の幼馴染や。」
泪の質問に、即答する遊騎。幼馴染か、と呟く泪。刻は、遊騎の横で、いいなという顔をしていた。
その様子を、人見は静かに見守っていた。
─────────────────
───────────
あれから、随分と時間が経って人見達は、ある駐車場に集まっていた。どうやら、此処で戦闘を起こすらしい。
その駐車場には、8~10人位の男達が集まっていた。男達は、人見達を見て、なんのようだ?と聞いていた。
すると、人見は静かに言う。
「ちょっとした仕事で、君達を排除に来た。」
排除という言葉に、男達の顔は青ざめていた。それて、武器を構える。男達の1人が、声を震えながらも言った。
「こ、殺されてたまるかーっ!!」
そして、男達は人見を襲う。そんなのは、目に見えている話だ。これを、影から見守る人がいた。
「…………。………なるほど、流石皆、手際良い。」
そこに居たのは、來美だった。家にも、帰らず人見達の様子を、見ていた。
そして、ある男はその場から逃げて行った。來美は、人見達に気づかれないように、その男を追いかける。
暫く、追いかけてあの駐車場からだいぶ、離れた。それて、男は止まる。
來美は、後ろから声を掛ける。
「…………今晩は、命拾いしたね。」
男は、驚きながら來美を見るが、顔がニヤリと笑った。
「…その発言なら、テメェーはあいつらの知り合いみたいだな。悪いが、人質になってもらうぜ。」
そう言って、男は武器を構える。來美は、男をジッと見てゆっくりと口を動かす。
「……私をただの女だと思ってる?それは間違いだよ………。だって…………。」
男は、來美が言い終わる前に襲い掛かる。來美は、それをかわし。そして…………。
右手に光を集め、相手のお腹当てて……。