第1章 「コード:00の存在」
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説明が終わり、決行はやはり夜となった。この時間的にもう少しで、夜になる。來美は、ジャンパーを着て、部屋に入りソファーに座る。
目を瞑り仮眠をとる。しかし、いざ仮眠をとろうとした時、ポンと頭に何か置かれた。僅かに、温かさが伝わってくる。
來美は、気になって振り向くと………。そこには、人見がニコリと笑っていた。頭に置かれたのは、人見の手だった。
來美は、少し険しい表情をして人見を見る。
「なんですか?人見さん。」
そんな事を言いながら、來美は髪の色を変える。人見は、苦笑をして、來美の隣に座る。
「また、よろしく。」
「…………わかりました。よろしくお願いします。」
すると、人気は何か思いついたように來美に言う。
「そうだ。この仕事が終わったら少し話さないか?」
「?………構いませんが………。」
來美は、首を傾げながらも頷く。人気は、満足そうに頷くのであった。
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夜になり、目的の建物前に立つ2人。來美は、スマートフォンの画面を見て、確認する。今回の目的人物は、下側(しもがわ)という男だった。
來美は、息を吐きスマートフォンをポケットにしまう。しかし、ここで來美にとっては1つ問題があった。今の來美は、制服…………つまりスカートだからだ。
「……………やりにくいな…………。」
「ん?今回、制服だからか?」
「まぁ………スカートですし………。」
人見は、來美にそんな風に質問すると、彼女は呆れた声で言った。そして、いつも通りの鉄で出来た頑丈な扉。だけど、1つだけ違っていた。
侵入防止の為か…………センサーがある。だが、コードブレイカーには、関係ない話だ。來美は、センサーごと壊そうと、光の弓を出現させ、構えようとした時………。