第1章 「コード:00の存在」
「本当に久しぶりだね。」
遊騎は、來美の声を聞くと嬉しそうに微笑む。來美は、遊騎の側まで歩く。
「なぁ、今、学校終わったとこなん?」
「うん。そうだけど?」
「ちょうど、良かったや。すぐ近くのカフェ店で、色々話せへん?」
「うん。話そうよ!!久しぶりに!!」
來美は、微笑み頷き遊騎と共に、近くのカフェ店を目指す。
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カフェ店に着き、椅子に座り注文する。來美は、ミルクティー、遊騎は、コーヒーを選ぶ。数秒後に、ミルクティーとコーヒーが届く。來美は、ミルクティーを口に含め言う。
「どうして、遊騎はここに来たの?」
ここというのは、東京の事だった。暫く、遊騎は東京から離れていた。遊騎は、平然とした表情をして來美を見て言う。
「仕事や仕事。」
彼が言ってる仕事とは、コードブレイカーの事だ。それで、來美は知らないフリをして、クスと笑う。
「仕事か………。頑張ってるんだね。」
すると………。
「お?遊騎じゃン。」
私の後ろから声が聞こえてきた。制服姿の男子。左右の瞳が違うオットアイをもつ。遊騎は、その男子を見て言う。
「なんや?4番か………。」
遊騎は、のんびりした声で4番と呼ばれた男子に言う。4番と言われた男子の名は、刻。この人もコードブレイカーだ。コード:04の事だ。
勿論、來美は刻を知っているがそれでも知らないフリをする。