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楔~貴方と供に堕ちて行く~

第2章 ~壊れ始めた精神~


政宗の隣に座った幸村は、自分の持って来た団子を頬張って居た。
そんな幸村の様子を、政宗は、団子を食べながら呆れて居た。

「・・・そう言えば真田、オレに用があって来たんじゃねぇのか?」
「・・・!そうで御座った!」
「ウワッ、きたねぇ!食ったもん飛ばすな!!」
「ムッ!すまぬで御座る、政宗殿!」
「さ・・・真田、止めろ!自分で拭く!」

政宗の問い掛けに幸村は、自分が奥州に来た理由を思い出して、食べて居た団子の欠片を撒き散らしながら叫んだ。
打が、政宗の方を向きながら叫んだため、団子の欠片が顔面に直撃した。
幸村は、政宗の顔に付いた欠片を取る為に、手拭いで拭き始めた。
其を政宗は、幸村の手を払い除けて拒絶し様としたが、手首を掴まれ押し倒されて締まった。
そして、手拭いで政宗の顔を拭こうとした幸村が、突然固まった。

「・・・真田?どうし・・・っ?!」

不信に思った政宗は、手首を掴まれたまま話し掛けたが、不意に近付いた幸村に、口を塞がれた。
政宗は、幸村を引き離そうとしたが、手首を掴まれて居る為、思うように行かなかった。

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