• テキストサイズ

楔~貴方と供に堕ちて行く~

第9章 ~政宗と幸村~


暫く二人は、無言で山道を歩いて居た。
すると、不意に政宗が振り返って頭を下げた。

「・・・まっ、政宗殿?!何故某に頭を下げるので御座るか?!」

そんな政宗の姿に、幸村は取り乱しながら話し掛けた。
打が、其でも政宗は、顔を中々上げなかった。
暫くして、政宗が震える声で、幸村に話し掛けた。

「・・・・・・真田・・・・・・すまない・・・オレは、お前の気持ちに応える事は出来ない・・・」

本当は、気付いて居たのかも知れない

「お前の気持ちを知った上で、オレは・・・小十郎の傍に居ると言った・・・」

お前の気持ちを利用して居た事を

「・・・小十郎を彼処まで豹変差せたのは、オレの責任だ・・・・・・」

気付いて居たから、此所まで来た

「・・・打から・・・・・・お前とは、付き合えない・・・本当に、すまない・・・真田・・・」

そして、政宗は深々と頭を下げた。
/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp