第1章 ~変わらない日常~
其の言葉を聞いた小十郎は、頭を抱えた。
打が、今日中に仕上げる責務も在る。
小十郎は、直ぐ様、猫を政宗から引き離し、部屋の外へと一匹残らず追い出した。
「何すんだ、小十郎・・・っ!」
政宗は、猫を部屋から追い出す小十郎に言い寄ったが、小十郎の顔を見た瞬間、言葉に詰まった。
「何すんだじゃありません!政宗様には、今日中に仕上げて頂く責務が在るので、猫にかまってる暇等ありません!」
小十郎は、持って来た責務を、政宗の前に差し出した。
其を見た政宗は、顔をしかめた。
「・・・此・・・全部・・・?」
「全部です。」
「・・・oh、小十郎~、手伝っー」
「ー手伝いませんよ、政宗様。では、小十郎は此にて、失礼します。」
小十郎は、政宗と責務を置いて、部屋を後にした。