第1章 ~変わらない日常~
奥州青葉城に、心地好い風が吹いて居た。
小鳥は囀り、木々は生い茂り、散歩にはうってつけのコンディションだ。
そんな天候にも拘わらず小十郎は、責務を抱えて、政宗のもとえと向かって居た。
勿論、政宗に仕事をして貰う為だ。
「政宗様、小十郎に御座います。」
「・・・ぁあ、小十郎か、入れ。」
「失礼しま・・・」
小十郎は、何時もの様に襖を開けて中を覗いた。
打が、覗いた瞬間、言葉を失った。
其も其の筈、何故なら
「小十郎~、コイツらスッゲー℃-uteだぜ♪」
部屋の中には、猫と戯れる政宗の姿があったのだ。
其を見た小十郎は、襖を開けたまま立ち尽くした。
打が、直ぐに立ち直り、いまだに猫と戯れる政宗に話し掛けた。
「・・・ま・・・政宗様、其の猫は一体?」
「Aー・・・連れ込んだ、遊んで欲しそうだったし・・・」
「連れ込んだ・・・ですと?」