第3章 ~制御不能の感情~
「・・・あのさ、小十郎・・・もしかして、オレと真田が一緒に居た所・・・見てたのか?」
「・・・・・・」
何故、自分が今な事を聞いてるのか、政宗には分からなかった。
「・・・オレが真田に・・・キ・・・キス、されてる所も・・・」
「・・・・・・・・・」
打が、聞かずには居られ無かった。
「最初から・・・全部、見てたのか?!・・・打から・・・打から、そんなに、機嫌が悪いのか・・・っ?!」
小十郎に、嫌われたく無い一心で。
「答えろ、小十郎ォ!!」
打が、政宗の叫びは、小十郎には届かない。
「・・・・・・フ・・・ハハ・・・・・・ハハハ・・・」
「・・・・・・こ・・・じゅ・・・・・・ろ・・・?」
否、届くはずが無かった。
「フハハハハハ・・・ハハハハハ・・・」