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楔~貴方と供に堕ちて行く~

第3章 ~制御不能の感情~


何故なら

もう、とっくに

小十郎の精神は

崩壊して居たのだから

政宗の叫びなど、届くはずが無かったのだ。

「・・・政宗・・・お前には分かるまい・・・」

不意に、小十郎が口を開いた。

「俺が何れだけ、自分の気持ちを抑えてきたか・・・」

打が、其所にはもう、政宗が知る小十郎は居なかった。

「何れだけ、我慢してきたか・・・!」

其所には、もう

「何れだけ、お前を手に入れる為に邪魔者を排除してきたか!」

自分の感情の制御が出来なく為ってしまった

「お前には分かるまい!政宗ェ!!」

一人の、男が居た・・・

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