If, to remember that my【進撃の巨人】
第1章 2000年後の君は
「だってアルミンにもファンクラブはあるしな」
「…え、そうなのっ?」
「だっ…!ダメだろぉ!エレン!それ言ったら!」
「ははっ!」
驚愕の事実を知った所で、「でもまあアルミン可愛いしな」と一人納得しているサリであった。
(…でも、リヴァイ先輩と言う人はもてるんだなー。)
「3人とも。もうすぐ予鈴だから教室に入って。」
今の今まで弁当を早弁していたミカサが廊下に顔を出した。
そう言われた3人は、素直に教室に足を運ぶ。
不意にサリは窓の外、運動場に目を向けた。
すると生徒会の集団の中で、こちらの方を向いている人物がいた。
彼はじっと、校舎側を睨むように見つめていた。
サリはもう一度窓の枠に手をかけ身を乗り出して見てから、すぐにやめる。
(……あれ、今、私のこと見てた?…………えっ、目があった気が……)
もう一度確認しようと振り向きかけた時。
「おいっ、サリ!もうチャイムなるぞ!」
「あっ、うん!今いく!」
(……………気のせい、だよねっ)