第10章 10
「瀬川ちゃん!パス!」
圭からのパスを受け、シュートしようとした
瑞希に悠斗がぶつかってしまった。
瑞希は痛めた足のほうで体を支えようとしたが
支えきれずに倒れてしまった。
「あっ・・・」
「瑞希!!」
一番近くにいた悠斗よりも
遠くにいた翔が早く駆け寄ってきた。
「瑞希!大丈夫か!?」
『うん、ごめんごめん!
何でもないから!』
「何でもないわけないだろ!?」
「翔!あんま動かすな!
瑞希は足ケガしてんだよ!」
そう悠斗が言った途端
翔の顔が険しいものに変わった
「悠斗!てめー何で知ってたのに
やめさせねーんだよ!」
『翔くん待って!
あたしが大丈夫って言ったから・・・
ていうか本当に大丈夫だから!』
「大丈夫なわけねーだろ!」
翔は瑞希の靴を脱がせた
瑞希の足首は青く色が変わり、
倍以上に腫れていた。
「「「「「「!!・・・・・・・」」」」」」