第10章 10
~体育館~
お昼ご飯を食べた後に
シュート練習を再開した。
「瑞希ちゃーん、花音にシュートの
仕方教えてくれない?」
『うん、いいよ!』
この時花音の口元が動いた
それを奈央は見逃さなかった
瑞希と花音が練習をしていると
ふと誰かの体にボールが激しく
当たるような音が響いた。
『痛ッ!!』
「ご…ゴメンね、瑞希ちゃん大丈夫?」
『うん!私は全然大丈夫!
花音ちゃんは大丈夫?』
「大丈夫だよ。」
「ケガしてないのか?」
『うん…大丈夫!』
その後練習を始めたが
『(やっぱり痛いな…
でもみんなに迷惑かけるしこのままにしとこ)』
「なぁ瑞希!お前さ足痛いんだろ!」
『えっ!いや、だ、大丈夫だよ!
ほら、悠斗君も練習しよう?
優勝狙うんでしょ?』
「…そうか?痛くなったらすぐ言えよ!」
『(みんなに余計な心配はかけたくない!)』
少し時間が経ち、みんなで小さな
試合をしてみるとこになった。
そして、練習時間に伴い瑞希の
足は限界に近づいていた。