第9章 9
「翔く~ん
花音うまく出来ないの…
だからね、教えてほしいの。」
「(うわっ、めんどくさいの来た)
なにを教えてほしんだよ?
俺はそこまで上手くねーから…
それにバスケは圭や悠斗の方が上手いから
あいつらに教えてもらえよ。
お、俺、瑞希に話があるから
行ってくるよ。」
「えー!ちょっとぉ!翔く~ん!
(もう!なんで花音より瑞希なわけ!?)」
ふてくされる花音に気をとられることなく
翔は瑞希のもとへ歩み寄った。
「瑞希ー!」
『なにー?』
「パス練だけじゃなくてシュート練習もやらね?」
『そうだね!じゃあ練習しよ!』
和気あいあいと練習を行っている中
表情が険しい人が1人
花音である。
「…眉間にしわ寄ってるよ」
「うるさいなー!(はっ!)
も、もう!安西君もみんなのとこ行こう!」
ふと気づけばお昼になっていた
「みんなご飯どーする?」
「俺はどこでもいい」
「瀬川ちゃんはどーしたい?」
「あ、花音はレストランがいいなぁ!」
「はぁ?めんどくせーよ。
コンビニでいいじゃねぇ?」
『あたしもコンビニでいいよ!』
「じゃあコンビニに行こっか!」
上から悠斗・誠一・圭・花音・翔・瑞希・奈央である
そして花音の提案は流されたため
花音の機嫌は余計に悪くなった。