第9章 9
~土曜日~
「おはよー!みんな早いね!」
「なんか休日なのに瀬川ちゃんに
会えると思ったら楽しみでさ♪」
「ははは!白河君は本当に
瑞希ちゃんが好きだよねー!」
真っ赤になっている圭を
奈央はからかっていた。
するとそこへ
『おはよー!』
「はよ・・・」
瑞希と翔が一緒に登校してきた
圭と悠斗は少し顔をゆがませて、
花音はあからさまに嫌そうな顔をした。
そんな中、奈央だけが笑顔で瑞希に答えた
「おはよ!」
『よし!みんな揃ったことだし
早速練習始めよっか♪
・・・・・
ところで練習って何すればいいの?』
「さぁ?パスの練習とか?」
経験者はその競技に参加できないため
誰もバスケの練習なんてしたことがなかった。
それでも一応基本から入るため
パス練習を始めた。
「おっ、瑞希と桂木、うめーじゃん!」
元々運動が得意な瑞希と奈央にとっては
パス練習など余裕に近かった。