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Story by three

第9章 9



「あれー?白河君、ご機嫌ななめだね?」

にやにやしながら奈央は圭に尋ねた。




「あー翔って良いとこ取りだよなー」


「悔しがる前に行動でしょ?」


「いや、今回俺は頑張ったぞ?」


「それ以上に鈴宮君が上手だったってことでしょ。」



その時ずっと思い詰めていたような
表情をしていた悠斗がスッと立ち上がって
2人の後を追うように教室から出て行った。


「瑞希待って!」


『悠斗君どうしたの?』


「俺も職員室に用事があるから
一緒に行っていいか?」


『全然いいよ!』


「お前らも大変だな。」


『そうでもないよ!』


「そうだな…めんどくさいけど。
てか悠斗、お前職員室に何の用事なわけ?」


「あ、ああ!ちょっと数学で分からないとこがあってな!
聞きに行きたかったんだ。」


『悠斗君すごい真面目だねー!』


「俺はそんなふうにはできねぇわ」


「いや、そんな真面目じゃないけど…
(不純な動機でここにいるわけだけだし)」




その後、瑞希たちは
体育館を借りれることができた。

『良かったね、体育館借りれることができて!』

「これでバスケはバッチリだな!」




瑞希と悠斗が楽しそうに
話している後ろでは
翔が1人で歩いている


どことなくその表情は
つまらなそうだ。





『じゃあ、今週の土曜日の10時に
体育館に集合ね!
土曜日だから私服でいいけど
動ける格好でよろしく!』



「「「「「はーい!」」」」」



球技大会は7人制バスケなので
瑞希・奈央・花音・翔
悠斗・圭・誠一は同じチームだ。


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