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Fake Lovers 【ヒロアカ 相澤 R18】

第3章 相澤の受難


マリオネット——。


相澤が密かに想いを寄せている後輩のヒーローの名前だった。



『……ハ? いま何と……』


『彼女なら潜入もスムーズにいくだろう。では、進展があったらまた連絡する』



ブツッと切れた通話。
相澤は一瞬の静寂の後、目の前でポカンとするマイクに「悪い、急用だ。金は置いとくから好きなだけ飲め」とだけ告げて、風のように居酒屋を飛び出していったのだ。





相澤自身、違法ドラッグのルートを追うために少し前から客としてあの店に出入りしていた。
しかし、警戒心の強い店だけに捜査は足踏み状態。
そこへ急遽追加で投入されたのがだったわけだが——



「……ハァ。いくら捜査とはいえ、あんな店に、しかもあんな露出度の高いバニーガールの格好で潜入させるなんて……正気の沙汰じゃねぇ……」



相澤は頭を抱え、机に突っ伏した。



「ヒヒッ、お前ホント余裕ねぇな〜! でもさ、相澤が先回りして指名しなかったら、ちゃん他のエロおやじに太もも触られたり、胸元覗かれたりしてたわけだろ? ギリギリセーフだったじゃん!」

「……煽るな。想像しただけでソイツを抹消したくなる」



相澤の周りの空気が一瞬で氷点下に下がる。
マイクは「怖っ!」と肩をすくめつつもニヤニヤ顔を崩さない。




「でもさぁ、指名して横に置けたのはいいけど、あの店のサービスって結構過激なんだろ? ちゃん、男性経験も薄そうだし、パニックになってなかったか?」


「……密着された」


「へ?」


「……ショータイムとかいうイカれた時間があってな。……俺の上に跨がって、必死に『ご奉仕』してきたよ」


「ま、跨が……!? ちゃんがお前の上に……!? マジで言ってるのかお前!! それでよく理性を保てたな!?」


「……全然保ててねぇよ。死にもの狂いで勃ってんのを誤魔化したわ……」



相澤は疲弊しきった顔で天を仰いだ。





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