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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第2章 体液がほしい


そして。

「……っ、家入……!」

耳どころか、首筋まで真っ赤になった。

「えっ、で、でも、硝子さんが具体的に教えてくれたから、そういうことなのかなって……!」

「必要ない!」

「ひゃっ!」

「大丈夫だから! お前は何もしなくていい!」

脹相はものすごい勢いで言い切った。

「えっ、でも……」

「本当に大丈夫だ! 検体は俺が用意する! だから、お前はそこで待っていてくれ!」

「……わ、分かった」

あまりの勢いに、私は思わずこくこくと頷いた。
すると脹相は、はっとしたように表情を和らげた。

「……すまない。大きな声を出した」

「ううん。私こそ、困らせちゃってごめんね……」

しゅんとして俯くと、脹相は慌てて首を横に振った。

「違う。お前が悪いわけではない」

それから、ためらうように私の頭を撫でる。

「……俺のために考えてくれたんだろう。それは、嬉しい」

「……うん」

「だから、そんな顔をしないでくれ」

優しく言われて、胸が温かくなる。
私は小さく頷いた。

「……ありがとう、脹相」

「……ああ」

彼はもう一度私の頭を撫でてから、今度こそ自室へと向かった。

扉が閉まる直前、かすかに聞こえた声は。

「……家入には、後で話をつける……」

だったから、私は思わず、くすっと笑ってしまった。

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