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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第10章 今は別で



任務帰り、脹相は五条に呼び止められた。

「脹相、ちょっといい?」

「……何だ」

五条はいつもの軽い調子を少しだけ抑え、俺を人のいない場所へ連れていった。

「実はさ、あの子が誰かにつけられてる可能性があるんだよね」

「……何?」

脹相の表情が険しくなる。

「まだ確証はない。でも、念のためしばらく別々に暮らしてほしい。君は僕ん家、あの子は今までどおり自宅でって思うんだけど」

「……しばらくとは、いつまでだ」

「誰が探ってるのか分かるまで、かな」

脹相は唇を引き結んだ。
離れたくはない。だが、彼女を危険に巻き込むわけにもいかなかった。

「……分かった」

その夜、脹相は彼女にメッセージを送った。

『しばらく五条家で過ごすことになった。急ですまない』

少しして、返信が届く。

『そっか。仕方がないね。寂しいけど、脹相が安全なところにいてくれるなら安心だよ』

続けて、もう一通。

『大丈夫! また一緒に暮らせるようになるまで、頑張ろうね』

画面を見つめ、脹相は小さく息を吐いた。
本当は、寂しい思いをさせていることが何よりつらかった。

それでも、彼女は自分を励ましてくれる。

『……ああ。必ず戻る』

そう返信して、脹相はスマートフォンを胸元に抱き寄せた。

今は離れていても、必ずまた一緒に暮らす。

その約束だけは、何があっても守ろうと思った。

『会えるときに会いにいくよ』

彼女からのメッセージは、いつもどおり明るかった。

……寂しくないはずがないのに。

俺を責めるどころか、安心させようとしてくれる。その優しさが嬉しくて、少しだけ胸が痛んだ。

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