第6章 ※また検体を
「はぁ」
「脹、相…ごめ、イッちゃって…」
「大丈夫だ。」
じんわりと汗ばんだ彼は、そう言うと、私の目の前に袋を出した。
「終わったぞ。」
「えぇ⁉︎いつの間に!」
「上手く取れたと思う」
以前は疲れた顔をしていたのに、なぜか今日は少し嬉しそうな脹相に、私はどうしてだろうと思いながらそれを受け取った。
「ありがとう」
「ああ」
私はそういうと、脹相に抱きついた。
しばらく甘えさせてもらった私は
そのままシャワーを浴びてすぐに高専へ向かう。
せっかく朝に脹相が頑張ってくれたのだから、無駄にしないようにと、道のりを急いだ。
脹相がその日余韻に浸るように、ずっとソファに座って過ごしたことは、私は知らなかった。