【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第4章 OPERATION④
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バーリントの中心街から少し離れた、古い石造りの建物。
その三階の一室を、ロイドはフランキーの名義で借りていた。
ここには、ロイド・フォージャーとしての生活をうかがわせる物は何一つない。
あるのは、任務に必要な物だけ。
この部屋にいる間、彼はハルトマン通商の統括部長でも、セリーナの恋人でもなかった。
西国情報局WISEの工作員。『黄昏』だった。
ロイドはその部屋に向かう前に、新聞売りの少年から新聞を受け取り、多めの金を払うと少年の頭を軽く撫でた。
WISEからの定期連絡を受け取ったロイドは、部屋に入ると座り心地の良い椅子に深く腰を掛けた。
テイクアウトで買ったコーヒーを飲みながら、新聞の一面に目を通した。
指定されたページを開くと、ロイドは紙面に隠された暗号に眉を顰めた。
そこには管理官(ハンドラー)からの、任務の遅れに対する苦言がつらつらと書き連ねられていた。
ロイドは苦味の強いコーヒーを口に含み、次の指示が記されたページを開いた。
『彼女が可愛いからって鼻の下伸ばしてるんじゃないわよ』
ブハッ!!
ロイドは口に含んでいたコーヒーをすべて吹き出した。