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【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】

第4章 OPERATION④



***


バーリントの中心街から少し離れた、古い石造りの建物。

その三階の一室を、ロイドはフランキーの名義で借りていた。



ここには、ロイド・フォージャーとしての生活をうかがわせる物は何一つない。

あるのは、任務に必要な物だけ。

この部屋にいる間、彼はハルトマン通商の統括部長でも、セリーナの恋人でもなかった。

西国情報局WISEの工作員。『黄昏』だった。



ロイドはその部屋に向かう前に、新聞売りの少年から新聞を受け取り、多めの金を払うと少年の頭を軽く撫でた。

WISEからの定期連絡を受け取ったロイドは、部屋に入ると座り心地の良い椅子に深く腰を掛けた。

テイクアウトで買ったコーヒーを飲みながら、新聞の一面に目を通した。

指定されたページを開くと、ロイドは紙面に隠された暗号に眉を顰めた。



そこには管理官(ハンドラー)からの、任務の遅れに対する苦言がつらつらと書き連ねられていた。

ロイドは苦味の強いコーヒーを口に含み、次の指示が記されたページを開いた。




『彼女が可愛いからって鼻の下伸ばしてるんじゃないわよ』



ブハッ!!

ロイドは口に含んでいたコーヒーをすべて吹き出した。
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