【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第4章 OPERATION④
自分の部屋に近づくと、セリーナの部屋からはオリーブオイルの香ばしい香りが漂っていた。
セリーナはすぐに部屋の中の状況を察した。
「おかえり。もうすぐできるよ」
リビングに行くと、ロイドがワイシャツの袖をまくり、フライパンを振っていた。
オリーブオイルの良い香りは、彼が作っているパスタから漂っていた。
セリーナは見慣れた光景に小さく息を吐いた。
あれからロイドは、セリーナの部屋に何度か泊まりにきた。
そしていつの間にか、セリーナの部屋の合鍵を持つようにまでなっていた。
「来る時は連絡してって言ってるじゃない」
「連絡したよ?セリーナが会議中だったから、エリーゼさんに伝言を頼んでおいたけど」
「……………」
ロイドは伝言一つでセリーナの部屋に入ってくる。
二人は『そういう関係』になったのだ。
「…着替えてくる。サラダは私が作るわ」
「…ゆっくりでいいよ」
ロイドがそう言うと、セリーナは寝室に入っていく。
パスタを皿に盛り付けると、ロイドはダイニングテーブルまで二人分の皿を運んだ。