【SPY×FAMILY】オペレーション・ヴェール【R指定】
第5章 OPERATION⑤
席を立ったとき、ローレンの体が大きく揺れ、セリーナは咄嗟に彼の体を支えた。
「大丈夫ですか?お部屋にお連れしましょうか?」
「…いや、大丈夫だ、少し酔っただけだ」
ローレンは会計を済ませると、セリーナに挨拶をして部屋に戻ろうとした。
そのとき、また体が大きく傾いたので、セリーナは咄嗟に両手を伸ばした。
「!!」
ローレンの体を支えたのは、セリーナの腕ではなかった。
セリーナは目を見開いて、ローレンの体を支えている腕を辿って男の顔を見上げた。
「…ロイド…」
金髪の前髪の隙間から覗く碧眼が、セリーナを見下ろしていた。
「…大丈夫ですか?手を貸しましょうか」
ロイドは落ち着いた低い声でそう言うと、セリーナを見てからローレンの様子を窺った。
「ありがとうございます…、あまりお酒に強くなくて」
ローレンはセリーナに頼るよりはまだましだと思ったのか、素直にロイドの肩を借りた。
「そうですか…お酒が弱い方には、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは少しアルコール度数が高すぎたでしょうね…」
「…………」
ロイドはローレンに肩を貸しながら、セリーナをチラリと見た。