夢蝕のデバッグ 〜ゾンビと淫触に墜ちる高額アルバイト〜
第4章 バイト3日目 〜蟲輪姦〜
手が震えてうまくボタンが押せない。
それでも彼女は奥歯を噛み締め、画面の中のヒロインを動かした。
ゲームは先程ゾンビに犯された場所から再開された。
(……もう、怖がらない。これはただのグラフィック。ただのデータ。……私は、これをクリアするだけ)
自分に呪文のように言い聞かせ、ゾンビが現れるたびに銃のトリガーを引く。
以前よりもパニックは落ち着いたが、それでもゾンビに組み伏せられた瞬間の、あの服を剥がされ犯される音には本能的な嫌悪感が走った。
なんとか行き止まりの路地から戻り大通りへと出ると、そこは昨日が夢の中で絶望した圧倒的な数のゾンビで埋め尽くされていた。
「……アァァァァァァァァァ!!」
無数の呻き声が、スピーカーから重低音で響く。
「……落ち着け。弾は、まだある」
は震える照準を必死に合わせ、ゾンビの群れに銃弾を撃ち込んだ。
だが、ゾンビの数は減るどころか、銃声に引き寄せられてさらに増えていく。
(嘘、全然数が減らない……! 早く、バリケードへ行きたいのに……!)
焦りが冷静さを奪う。
銃弾は虚しく空を切り、そして——カチャ。
(え……?)
銃のトリガーを引いても、乾いた音が鳴るだけだった。
(嘘……弾……切れ……?)
画面の隅の残弾数が、ゼロになっている。
「……嫌、嫌ぁッ!」
はパニックになりながら、リロードボタンを連打した。
だが、予備の弾薬もすべて使い切っていた。
(逃げなきゃ……!)
画面の中のヒロインを走らせる。
だが、すでに周囲は二体のゾンビに囲まれていた。
「……アァァァァァ!!」
その中の一体他のゾンビとは明らかに体格が違うガチムチのマッチョゾンビが、咆哮を上げながらヒロインに飛びかかってきた。
「……きゃああっ!」
背中に走る衝撃。
そして——画面の中でヒロインの服が、マッチョゾンビの巨大な手によって、一瞬にして剥ぎ取られた。
衣服の下から露わになる、ヒロインの白い肌。
「嫌!嫌ぁぁぁぁぁッ!!」
は耳を塞ぎ、目を逸らした。
だが、スピーカーから響く音は、彼女の逃避を許さなかった。