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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


「じゃあ、早く帰ろうか」

「うん!」

長男は嬉しそうに頷いた。


その瞬間だった。
「「おれも!!」」


左右から、双子が勢いよく母親へと頭を突き出した。

「ちょっ……!」

思わずよろめきかけた母親は、慌てて二人の頭をそれぞれ片手で受け止める。


「はいはい、あなたたちもね」


困ったように笑いながら、二人の頭を交互に撫でてやる。
すると、双子は途端に満足そうな顔になった。


「えへへ!」


「もっと!」


「もう、欲張りさんね」


そう言いながらも、母親の手は優しく二人の髪を撫で続けていた。


長男はそんな弟たちを見て、くすりと笑う。
やっぱり、ママはママだ。


どんなに若くても、どんなに時代が違っても。
自分たちを見つめる眼差しも、頭を撫でてくれる手の温かさも、何ひとつ変わらない。


彼らの母親の正体は、おもち本人だった。
まだ未来を知らない自分と、父親になる前の勝己。

その二人が、今日どんな顔をしていたのか。

帰ったら、きっと夫は根掘り葉掘り聞いてくるだろう。

子どもたちが自分に似ていたことも。

自分へ伸ばされた妹の小さな手のことも。

そして、自分がどんな顔で笑っていたのかも。
想像しただけで、頬が緩んでしまう。


「さあ、みんな。帰ったらパパに、今日のことをいっぱいお話ししましょうね」


「うん!」


「パパ、びっくりするかな?」


「ぜったいする!」


三人の声が、木々の間に弾んだ。
金色の髪を揺らしながら、母親は子どもたちと手を繋ぎ、穏やかな足取りで歩いていく。


その先に待つ未来を、彼らはもう知っている。
けれど、今日という一日だけは、未来の家族が過去の二人に会えた、誰にも秘密の宝物だった。
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